2024/07/12 14:39

今年初の試みの限定一般販売商品のお知らせです。


実はふるさと納税だけの商品としてお出ししている桃なのですが、例年気象条件が悪く(遅霜で桃の花がやられてしまい、品種ごと全滅してしまったや、収穫直前の雹害が酷かったや、収穫前日にゲリラ豪雨にあい、桃が落下してしまったなど)、ここ数年本当に桃の出荷量を確保するのが大変な状況でした。

しかし、今年は!!例年になく桃の状態が良さそうで、数量限定で販売予定でございます。

皆様、なぜふるさと納税だけ?と思われましたか?
ここからは、ふるさと納税だけで出していた理由をお伝えします。

始めた経緯と合わせてご説明します。

桃は大変傷がつきやすく、デリケートな果物一つです。
少し葉っぱが当たるだけで傷になることもあるくらい繊細です。
そして、大きくなると桃自身が膨らむことで枝にくっついてる部分を押してしまい、自然落下することもあります。

そうならない様に、慎重に生育を確認していますがどうしても、桃表面につく傷との戦いが毎年繰り広げられています。

桃は皮をむいて食べて頂く果物ですので、表面傷や浅い傷は気にならないし
応援も含めて長野の桃買いますよ!とお客様から御声を頂いたのが、きっかけとなり
長野市ふるさと納税の、長野市の桃農家応援プロジェクトを始めました。

そして、当法人としてずっとずっとあった思いです。
傷がある果物を加工して販売することで、農家さんの収益を更に確保していきたい!と活動しておりますが
農家さんの高齢化もあって、手間がかかる御自身で各農家さんがしていた桃の直売や桃の地方発送を辞めてしまったり減らしてしまう
現状があります。

細かく選別するのは大変だから、加工でお願い!と持ち込んで頂く桃をみて
こんな
少しの傷の状態なのに加工してしまうのは忍びないなと思うことが年々増えていきました。

というのも、桃って物凄い手がかかるんです!!

その一つが花の時期です。
ミツバチの減少により、桃は毎年人工授粉を行っております。
ここも気温が大事になります。
農家さんいわく、桃の花も生き物だから時期や気候ってとても大事なのだそうです。

寒すぎると花粉が雌花につかないんです。
というのも、上の話にあります様に生き物なので気温が凄く重要で、花粉が受粉出来る温度帯があるそうです。
長野の4月は昼間は暖かいものの夜はぐっと冷えます。
農家さんたちのプロの力が発揮される場面なのですが、このタイミング!というところを見計らって、まず
雄花を収穫して花粉をより分けます。


そして、またまた
農家さんたちのプロの力が発揮される場面なのですが、このタイミング!というところを見計らって、手作業で
受粉を行います。


もちろん、大量にある花全てにです。
本当に大変な作業です。
まず、花の段階からこれだけ手がかかり、月を追って、摘花・袋掛け・袋外し・収穫と進むわけなのですが
こちらも、途方もなく沢山の工程があります。


冬は冬で、木の剪定や土作りの為の肥料入れなど、年間を通して手がかかる果物の生育。
毎年これだけ苦労して作る桃ですので、ジュレに加工してしまうのはもったいないと思う程の綺麗な桃たちを
どうにか出荷出来ないかと思い、プロジェクトをしているというのが理由と経緯になります。

傷あっても良い!って言って頂ける方に、応援も込みで買って頂けたら嬉しいなと思い
このプロジェクトを開始して、3年程になりました。

 


冒頭申し上げました通り、ここ数年ずっとずっと(胃が痛くなる位)悩まされている気候による
不作が今年は少し大丈夫そうなので、数量が出せそうだ!!と農家さんと話をして、今回WEBサイトで限定販売することに致しました。ただ昨年も猛暑で色が上手くつかず、今年も猛暑との予報ですのでその点だけは心配してはおります。


是非今年は、長野市川中島の桃農家を応援して頂けませんか。
応援プロジェクトの商品ですので、表面傷がある桃もベテラン農家さんのチェックを経て出荷します。
数量限定ではありますし、応援プロジェクトも商品ではございますが
長野の夏の味、旬の桃を是非お試し頂けますと嬉しいです。